久しぶりに、「おもたせ」という言葉を耳にした。
他家へ訪問する際に手土産を持っていくと、
「折角だから、おもたせをいただきましょう」と言って早速出してくださる方もいれば、
(しまい込まれて)えっ?みんなで食べようと思って持ってきたのに・・
とがっかりすることがある。
突然の訪問でもないのに、あらかじめ来客があるとわかっているような時でさえ「来客用」の茶菓子の用意がなく、有り合わせのお菓子を出す方もある。そういう方に限って、「こちらは後で楽しみにいただくわ」などと言って持参した(高級)菓子は仕舞い込まれてしまう。
「おもたせですが」と一言断って「結構なものを頂きまして」などと話しながら、喜んだ顔を見せることこそが「おもてなし」の心だと思うのです。